重量鳶に必要な資格とは?取るべき資格やメリットを紹介  


皆さん、こんにちは。静岡県富士市で重量鳶として事業を展開する日東機工株式会社です。


鳶職の中でも、高いスキルが求められる重量鳶として働くには、どのような資格が必要なのかと考えてる人がいらっしゃるでしょう。この記事では、重量鳶を目指す人が取得したい資格や、資格取得により得られるメリットなどを紹介します。




■重量鳶をするには資格が必要?



重量物の設置や運搬が主な仕事内容である重量鳶は、機械を操作するスキルだけでなく繊細さも必要とされる仕事です。重量鳶になるのに、資格は必要なのでしょうか。



・入社時に必要な資格はない

重量鳶の仕事に就く際には、必須とされる資格はありません。鳶工事に関係する資格は多数存在しますが、資格がなければ重量鳶の仕事ができないわけではないのです。


このため、重量鳶の会社に入社すれば、未経験であっても鳶職として働くことができます。重量鳶の業務を行っている会社は、未経験でも積極的に採用しているところが多いため、資格がないからと言って心配する必要はありません。


弊社の社員も、入社後に仕事を覚えながら資格取得をめざし、一人前に成長して現場を背負っているケースが多数ございます。



・資格がないとできない作業もある

重量鳶にとって、必須となる資格はありませんが、反対に資格がないとできない作業もあります。資格についての詳細は後述しますが、自らのスキルを高め現場でこなせる作業を増やしたいのであれば、積極的な資格取得への挑戦を強くお勧めします。


》他の鳶職より専門性が高い!? 重量鳶っていったいなに?






■重量鳶が取っておくべき資格とは?まずは玉掛け技能講習にチャレンジしよう



重量鳶が取っておくべき資格は、どれも業務に必要不可欠なものばかりです。それぞれの資格について、詳細を解説しますので、資格取得の参考にしてみてください。



・玉掛け技能講習・特別教育

玉掛けは、クレーン業務に必須と言える作業です。クレーンについているフックへ、荷物を掛け外しする作業をさしており、正しく玉掛け作業をしないと荷物の落下事故につながります。


玉掛けは、吊り上げ荷重1トン以上のクレーンを扱う技能講習と、1トン未満のクレーンを扱う特別教育の2つに分かれます。18歳以上であれば、運転免許を持っていなくとも、誰でも講習の受講が可能です。


玉掛けの資格については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。


》鳶職人が最初に取得する資格!?「玉掛け」とは?



・中型・大型自動車運転免許

鳶工事では、重量物や重機を運ぶ仕事が多いため、自動車の運転免許を取得しておくと仕事に役立ちます。大型自動車の運転免許を持っているとベストですが、19歳以上で中型免許を取得後1年以上経過すれば、大型免許の教習を受ける資格要件が得られます。


大型自動車運転免許を持っていると、条件を満たしたダンプやトラック・重機などの使用が可能となり、業務の幅を広げるきっかけにできます。実際に、建設業界では、大型運転免許の保有者を優遇するところもあるため、自動車運転免許はぜひ取得しておきたい資格です。



・とび技能士

重量鳶を目指すのであれば、国家資格である「とび技能士」の資格取得も目標にしたいところです。都道府県の職業開発能力協会が実施しており、鳶の仕事に必要な技能を認定するための資格です。


問われる技能には、関係法規・建築構造・安全衛生・施工方法・材料・実技作業などがあります。とび技能士は名称独占資格であるため、資格を持たない人物がとび技能士と名乗ることは禁じられています。




■重量鳶が持っていると役立つ資格とは



上記で紹介した資格以外にも、重量鳶が以下のような資格を持っていると、仕事の技術向上につながります。それぞれの資格について、簡単に解説します。



・ フォークリフト運転技能講習

労働安全衛生法により、最大積載荷重が1トン以上のフォークリフトを運転するには、運転技能講習の修了が義務付けられています。保有している資格や業務経験などにより、講習のコースが11時間・15時間・31時間・35時間と分かれます。最大積載荷重が1トン未満のフォークリフトであっても、特別な教育が必要です。


受講費用も数万円程度であり、講習を修了するとカウンタバランスフォークリフトやリーチフォークリフトを始め、幅広い種類のフォークリフトが運転できる資格です。



・ 高所作業車技能講習

作業床の高さが10m以上の高所作業車を運転するのに義務付けられた講習です。受講資格として、普通自動車免許以上の保有者・フォークリフト運転技能講習修了者などが規定されています。フォークリフト同様、保有資格や業務経験によって講習コースが12時間・14時間・17時間と分かれています。作業床の高さが10m未満の場合は、特別教育の実施が義務付けられています。


高所作業車は、用途や現場に合わせた種類を使うことが大切であり、技能講習はそのための知識を学ぶ場となっているのです。



・ クレーン・デリック運転士免許

クレーン・デリック運転士免許は5トン以上の荷物を運べるクレーンやデリックを運転するために必要な国家資格です。

トラックの荷台にクレーンが付いて、必要に応じて移動するタイプではなく、工場の天井付近や建設現場に固定されたタイプのクレーン・デリックを運転する資格です。クレーン・デリック運転士免許でも、「限定なし」、「クレーン限定」、「床上運転式クレーン限定」の3つの種類に分かれており、資格によって操作できる機械の範囲が異なります。

クレーン・デリック運転士免許を取得するためには、全国7ヵ所にある安全衛生技術センターで行われる「学科試験」及び「実技試験」に合格しなければなりません。

ただし、5トン未満のクレーン等については、技能講習または特別今日陸を受けることで運転することが可能です。




■とび技能士の1級から3級それぞれの違いとは?



とび技能士試験は、1級・2級・3級があります。3級は受験資格が定められていませんが、2級と1級では受験資格が細かく決まっています。受験資格のひとつである実務経験は、学歴によって異なり、合格ではなく受験そのもののハードルが高いと感じる人も多いです。


他の資格とは異なり、とび技能士の資格は、とび職人としてのレベルを表すために活用されています。担当できる作業の幅はどの級でも同じですが、とび技能士の資格取得により、技術や知識を国から認められた職人として証明できます。


特に1級とび技能士試験は、多くの鳶職人が合格を目指して取り組んでいます。難易度の高い試験であり、合格率は例年3割程度で推移していますが、1級に合格すると一流の鳶職人であると証明できるのです。


》いくつもある鳶の種類。その仕事内容や特徴を紹介!




■なぜ資格をとるべき?取得するメリットとは



ここまで紹介してきた、重量鳶の仕事に必要な資格を取るには、仕事の他に勉強する時間の確保が必要となるうえ、費用もかかります。この点を踏まえて、なぜ資格を取った方が良いのでしょうか。それは、資格を取得するメリットとして、主に以下の3つが挙げられるためです。



・仕事の幅が広がる

資格を持っていなくとも、重量鳶の仕事に就くことはできます。しかし、仕事内容の中には、有資格者でないとできないものも多く、資格がないと一人前の職人を目指すのは難しくなってしまいます。


とび技能士をはじめとした資格取得により、鳶職人としての技術やスキルが証明でき、難易度の高い作業に取り組めるようになるのです。新たな仕事を任されると、社内でのポジションも上がることで、仕事の幅を広げられる大きなメリットを得られるのです。



・昇進、昇給につながる

責任を伴う一定の役職以上に就くには、資格取得が必要不可欠です。資格がないと、鮭の仕事に進めず、昇進や昇給を望むのが難しくなってしまいます。


資格を取得すると、多くの仕事をこなせるようになり、昇進を目指せます。さらに、資格手当を出す会社も多く、手当支給により昇給も可能です。



・違う職種にもチャレンジできる(転職にも有利)

重量鳶が取得する資格は、鳶の仕事だけでなく異なる仕事にも活用できます。多数の資格を持っていることで、世間からの信頼を得られるため、転職や独立を考えている人は資格取得が欠かせません。


資格を持っている人物は、幅広いジャンルの仕事に対する理解を深められます。法人化や独立などを検討する段階で、取引先の開拓にも役立ちます。



ここまで紹介してきたように、資格取得には費用がかかります。キャリア形成のために必要な資格ですが、支払いに負担を感じる人もいるでしょう。


日東機工では、キャリアアップに向けて資格取得したい人のために、資格取得サポート制度を設けています。資格取得にかかる費用を、弊社で全額負担いたしますので、社員は合格に向けた勉強に全力を注ぐことができるのです。


実際に、キャリアアップを目指して資格取得に向けて取り組んでいきたい弊社の社員は、支援制度を最大限活用して多くの資格を取得しています。


》日東機工のキャリアステップを紹介! 未経験者でも活躍できる環境です




■まとめ



この記事で紹介してきたように、重量鳶の仕事は、資格のあるなしに関係なく始められます。ただ、仕事の幅を広げたりキャリアアップを目指したりするには、資格取得が必要不可欠です。


会社を挙げて資格取得のサポートをしている日東機工で、多くの資格を取得し、やりがいのある重量鳶の仕事に取り組んでみませんか。




■日東機工で重量鳶として活躍しませんか?



日東機工では、現在重量物の搬入・据付工事を担当する現場作業員を募集しています。


10代から30代くらいで、仕事に対して責任感を持って取り組める方であれば、未経験者・経験者どちらも大歓迎です。入社する段階では、保有資格の有無は問いませんが、既に資格をお持ちであれば即戦力として活躍いただけます。


重量機械の搬入・据付工事に関する資格(玉掛け、小型移動式クレーンなど)をお持ちの方、重量機械の搬入・据付工事の経験がある方、中型免許をお持ちの方、玉掛け、リフト操作、機械整備の経験がある方は、ぜひお問い合わせください。もちろん、こちらに該当しない未経験者の方も大歓迎です。随時求人募集を行っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。


弊社は、重量鳶の会社として、産業機械や重量機械の搬入、据付工事を行っております。ご提案から各種施工、修理・メンテナンスまで、自社で一貫対応しております。大手クライアントの仕事が多く、顧客と近い距離でやりとりできるため、スキルアップが望める環境を整えて、皆様からのご応募をお待ちしております。


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